数値解析
1.どんな仕事
地震時に発生する液状化や地盤の変形、それに伴う構造物の被害、トンネル工事での地下水・湧水処理、豪雨による斜面崩壊など地盤・地下水の問題は多岐にわたります。このような問題に対しシミュレーションによって将来予測を行い、評価、対策を検討することが解析の仕事です。
土石流計算結果の三次元可視化の例
移流分散解析の例
2.仕事の流れ
1)地下水シミュレーションの例 その1
① 水理地質構造の把握、地下水流動の把握、解析モデルの作成
地形、地質、地下水条件のデータを整理し、水理地質構造を把握します。
把握した水理地質構造と水位観測データから地下水水頭図を作成し、地下水流動を把握します。
三次元浸透流解析モデルを作成します。
地下水流動の把握
水理地質構造と地下水流動の概念図
解析モデル鳥瞰図
② 構造物を建設した場合の影響を予測
解析結果(平面)
解析結果(断面)
地下水位分布及び流向分布
③ 対策方法の検討
対策が必要な場合、想定する対策工(例えば、揚水井、注水井、通水ドレーン、遮水壁など)をモデルに組み込み、解析を行います。
対策工効果の予測のイメージ
2)地下水シミュレーションの例 その2
① 現状の地下水の流れ
② 掘割道路建設後の予測地下水の流れ
③ 対策検討
解析モデルに対策(①井戸による集水・復水 ②山留め壁の破砕・置換)を組み込み検討します。
解析モデル
解析結果例